豊島区には昭和期から多くのマンガ家が暮らしていました。現在は、池袋のアニメの有名地「乙女ロード」もにぎわっています。
マンガの聖地「トキワ荘」と現代アニメのメッカと言われる街として、豊島区では、マンガ・アニメを活かしたさまざまな事業を展開しています。
トキワ荘とは
昭和27年(1952年)12月、豊島区椎名町五丁目(現・南長崎三丁目)に棟上げされた木造二階建てのアパートがトキワ荘です。このアパートに手塚治虫をはじめ、寺田ヒロオ、藤子不二雄Ⓐ、藤子・F・不二雄ら昭和を代表するマンガ家が若手時代に暮らしていました。トキワ壮は日本のマンガの聖地になっていましたが、昭和57年、老朽化のため取り壊され、現在は出版社が建っています。
トキワ壮の復元
豊島区が進めるトキワ荘再現施設「マンガの聖地としまミュージアム」(仮称)の着工日が10/15日、オープン日が2020年3月22日に決まった。また当初一億円が目標だった寄付金は個人・法人合わせて約二億七千万円が集まりました。
マンガの神様と呼ばれるマンガ家たちが青春時代を過ごした「トキワ荘」を再現して立てられるミュージアム。
外観は可能な限り当時を再現し、建物内部は「マンガの聖地としま」の発信拠点となるマンガ・アニメミュージアムとして建てられる予定。他にも南長崎花崎公園の記念碑「トキワ荘のヒーローたち」が設置され、たくさんの人がゆかりの地を訪れています。
ミュージアムはトキワ荘とほぼ同寸の二階建てで、一階は回遊情報コーナーと企画展示室に。情報コーナーにはトキワ荘に関連する作家の著作約千二百冊を並べ、自由に読めるようにする。二階はマンガ家の個室や共同トイレ、炊事場を間取りも含めて忠実に再現する予定です。
豊島区はトキワ荘のあったまち
かつて豊島区には、手塚治虫、寺田ヒロオらのマンガ家が、青春時代を過ごしたアパート「トキワ荘」が、椎名町(現:南長崎)にありました。
「お休み処」では、トキワ荘のあったまちを訪れる方々へ、トキワ荘のマンガ家作品の閲覧やトキワ荘の部屋の再現等、「見る」「聞く」「体験する」をキーワードに、まちの魅力の散策拠点としての「おもてなし処」を目指しています。
トキワ壮に住んでいたマンガ家
- 手塚治虫 (1928-1989)
1928年 大阪府豊中市生まれ
1953年~54年入居(昭和28年~昭和29年)
主な作品「鉄腕アトム」、「ジャングル大帝」
(注)手塚の塚は旧字 - 寺田ヒロオ (1931-1992)
1931年 新潟県新潟市生まれ
1953年~57年入居(昭和28年~昭和32年)
主な作品「スポーツマン金太郎」、「背番号0」 - 藤子不二雄Ⓐ (1934-)
1934年 富山県氷見市生まれ
1954年~61年入居(昭和29年~昭和36年)
主な作品「忍者ハットリくん」、「まんが道」 - 藤子・F・不二雄 (1933-1996)
1933年 富山県高岡市生まれ
1954年~61年入居(昭和29年~昭和36年)
主な作品「ドラえもん」、「パーマン」 - 鈴木伸一 (1933-)
1933年 長崎県長崎市生まれ
1955年~56年入居(昭和30年~昭和31年)
主なアニメ監督作品「ぼくらマンガ家 トキワ荘物語」 - 森安なおや (1934-1999)
1934年 岡山県岡山市生まれ
1956年~57年入居(昭和31年~昭和32年)
主な作品「赤い自転車」 - 石ノ森章太郎 (1938-1998)
1938年 宮城県登米市生まれ
1956年~61年入居(昭和31年~昭和36年)
主な作品「サイボーグ009」、「仮面ライダー」 - 赤塚不二夫 (1935-2008)
1935年 中国東北地方生まれ
1956年~61年入居(昭和31年~36年)
主な作品「おそ松くん」、「天才バカボン」 - 水野英子 (1939-)
1939年 山口県下関市生まれ
1958年入居(昭和33年)
主な作品「星のたてごと」、「ファイヤー」 - よこたとくお (1936-)
1936年 福島県田村市生まれ
1958年~61年入居(昭和33年~36年)
主な作品「マーガレットちゃん」 - 山内ジョージ (1940-)
1940年 中国大連生まれ
1960年~62年入居(昭和35年~昭和37年)
主な絵本作品「よめるカナ」
スポット名 | (仮称)マンガの聖地としまミュージアム | ||
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住所 | |||
最寄り駅 | |||
オフィシャルサイト | 豊島区公式サイト |
出典:
トキワ荘の復活 来年3月22日 「マンガの豊島」聖地へ|東京新聞
手塚治虫