雑司ヶ谷霊園は明治政府による火葬禁止や墓地令などの法令の影響で墓地が必要となったため明治7年に南池袋に開設された霊園で、かつては雑司ヶ谷旭出町墓地と呼ばれていました。
当初は東京会議所によって管理されていましたが明治9年に東京府に引き継がれ、明治22年には東京市の管轄になりました。雑司ヶ谷霊園という名称になったのは昭和10年のことで、今は東京都公園協会によって管理されています。
面積は約115400平方メートルで、住宅地の近くにありながら自然に近い環境が作られており、散策をする人も少なくありません。秋にはイチョウの紅葉を楽しめます。
園内には小説家の夏目漱石や泉鏡花、日米和親条約の締結に尽力したジョン万次郎など様々な著名人の墓があります。
江戸時代には御鷹部屋という鷹狩り用の鷹を飼育する施設がありましたが、その名残として御鷹部屋の松が残っています。
池袋駅東口から徒歩で15分、東池袋駅から徒歩で10分でアクセスできます。